おいしくないお米
少し前に知り合いからお米を20kgもらいました。
「頂き物のお米だけどウチでは食べないので、5人だから直ぐ食べられるでしょ」と。
農家さんの袋に入ったお米です。
私は色々な料理を教えていますが、一番好きなのは炊いたお米です。
炊き立て最高!おかずがなくても。
塩昆布のおにぎりが大好きです。
お米は新潟産とありしかも農家さんから直々に頂いた物。
否が応でも期待が高まります。
いそいそと袋を開けると何となく違和感。
お米一粒の粒は大きいのですが色が薄暗いような。
炊いてみると、あれ?艶がない。
そして、おいしくない・・・
まず粘り気がありません。
おにぎりを握っても米粒がポロポロと指の間からこぼれ落ちます。
想像ですが、このお米はどこかの倉庫で忘れ去られたお米だと思います。
昨年、一昨年ではなくもう少し前のお米。
このようなお米に対面したのは初めてでした。
くださった方はお米が古かったことを知らなかったと思います。
さておいしくないお米20kgは本当に困りました。
お酒や味醂を入れて炊いてもダメ。
炊き込みご飯にしても具とお米が離れるような感覚です。
チャーハンは大丈夫でしたが、毎回チャーハンと言う訳にもいかず、
チャーハンを春巻きの皮に包んであげたりしてみました。
これはおいしかったです。
パエリアでもおいしくいただきました。
後は米粉パン。
炊いたお米を撹拌したり、生米を米粉にしたり色々試しました。
でも白米で食べておいしくないとお米はなかなか減らないものです。
家族5人であと少し、あと少しと声を掛け合いながら食べ切りました。
その後スーパーで普通の値段の普通のお米を買って食べたのですが、
おいしかったことと言ったら!
お米のおいしさは生活の質に直結するという貴重な体験でした。