「外国人案内したらご飯食べることになった」
「家族」
「そんなことある?」と次女から連絡が来て、
「今?」「気をつけてね」と返信したら
「レストランを探して迷っている外国人の夫婦らしき人がいて、
案内したら予約してないと入れないお店で、別のお店を探してここ行きたいって」
「不思議な人たち」と返信が。
「どこの国の人?英語で会話しているの?」と聞くと
「LAから来たブラジリアンて言ってるよ。私英語できないからよくわからない。
大丈夫かしら?」と。
大丈夫じゃないでしょと思いながら、
「何歳くらいの人?」と聞くともうタクシーの中と返信が。
青山から本人たちが探した六本木のお店に移動中とのこと。
お店はお肉料理が有名な高級ビストロでした。
夫に相談するとすぐ帰って来るように言いなさいと言うので、
「お肉あまり食べられないんだから、にっこり笑って
食べられないからって言って帰ってきたら?」次女はとても少食です。
「やばすぎるでしょそれは」「ママたちと同い年だって」
お店の住所は送られてきていたので電話してみようかとも考えましたが
「パパと一緒に行こうか?」と言うと
「何言ってるのよ」と返信が。この返信で次女が意外としっかりしていることを思い出しました。
それまでは心配で心配で。ただ人生経験が少な過ぎます。
そもそもしっかりしていたら知らない外国人とタクシーに乗ることはないですし。
その後も女性はアーティストでイベントのために来日したこと、
ルーツをどこまで辿れるかを聞かれたことを連絡してきます。
「24年間で一番肉食べてる」「肉噛みすぎて噛み合わせがおかしくなった」
「本当にお腹いっぱい」「コースみたい」と続々と連絡が。
最後の連絡から30分くらいしてやっと「帰るよ」の連絡と3人で撮った写真が送られてきました。
とても良い写真。まあ確かに写真を見ると良い方そうなことはわかります。でもやっぱり無謀。
帰ってきて詳しく話を聞いてみると
渋谷の交差点で明らかに迷っていて困っている様子のカップルがいて誰も助けていない様子だった。
目が合って、目を逸らしたら失礼だと思ったので、
笑顔というわけではなく口角を上げると話しかけられた。
レストランの行き方を聞かれたが、歩いて20分くらいかかるところで
自分の英語力では説明できないと思った。
ご主人らしき人のスマホの充電が少ししかなかったこともあり案内した方が早いと思った。
(次女も歩くのが好きでその時も青山から渋谷まで歩いて移動してきたところ)
案内すると目当てのお店には入れなかったので「肉料理のお店を知らないか」と尋ねられる。
入れなかったお店の人に聞いてみてもわからないので困っていると
本人たちが探し出したので、電話で予約をしてあげる。
「お腹空いているでしょ。一緒に食事しよう」と誘われる。
タクシーを捕まえられる場所ではなかったが休憩中のタクシーに頼み込む。
運転手さんは嫌そうだったけど、後ろに外国人2人がいることに気づき、
また次女が困っていることにも気づき承諾。六本木に移動。断る隙がなかったと。
20分歩いて案内することは次女にとっては何でもないことだったけど
連れて行ってもらった方は長い距離を申し訳ないと思ったのだと思います。
大笑いしながらことの顛末を聞き、無事に帰って来れてよかったね、と話しました。
女性からもらったイラストのポストカードも見せてもらいました。
「あなたにどうやって連絡を取ったらいいの?」と聞かれたので、
彼女のためだけにインスタを開設したのだとか。
(次女はだいぶ前からSNSを断っています)
実はこの前にカフェにいたら迷ってウロウロしている外国人がいて、
目が合ったので口角を上げたら、旅券を発行する支所の場所を尋ねられ教えたのだとか。
日本人は皆目を逸らすので話しかけられない、と言われたそうです。
一緒にお茶していた先輩に「前にもこういうことあったよね」と言われたばかりだったとか。
そう言えば先々週も分厚い辞書を持った外国人のお婆さん、80歳と言ってたかな?に
道を聞かれて案内したと話していました。お婆さんはスマホを持っていなかったのだとか。
青山に行くと毎回外国人に道を尋ねられるね。
これはもっと英語を勉強しなさいという啓示だね、と話しました。
本当に何事もなく帰ってこれよかったです。
夫とはこの心配は子どものことがわからなくなるまで続くんだね。
大人だからって関係なく、と話しました。