小林カツ代さんの本
小林カツ代さんが残したレシピが話題です。
お亡くなりになっても優れたレシピ、そこから作られる味は
ずっと残るのですね。
1989年に結婚した私は正に小林カツ代世代。
カツ代さんのお料理本を片手に
「肉じゃがは先にお肉に味をつける」とか
「お弁当の鶏そぼろは一度湯通しすると
時間が経っても油が白くならない」など、
初めて知る家庭料理のノウハウをたくさん学びました。
晩年家の側にお住まいだったこともあり、
私の中でより身近なお料理研究家です。
カツ代さんはお料理本の他に暮らしに関するエッセイも
たくさん書いていらして、本当にアイデアマン!
今読んでも全然古く感じません。
最近私が手にしたのは『新・働く女性のキッチンライフ』という本です。
初版が1981年、新装版が1995年、
手元にあるのは1997年の新装版第四刷です。
初版から14年経っているので書き直し、書き加えたところもあると
「新版によせて」にありますが、
それから更に20年たった今読んでみても、充分読め、使えるのです!
初版から36年経ち昔に比べて便利になったと感じることの多い今日ですが、
働く女性がやっていること、悩んでいること、工夫していることに
あまり変りがない。
「手早く、うるおいのある食卓を作る方法」という副題もすてきです。
レシピだけでなくカツ代さんの発想や暮らし方にも
今一度注目が集まるときなのでは、と感じています。
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