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2013年5月 3日 (金)

母親って…

20年以上昔のことです。

結婚2年目にやっと授かったこともあり、
子どもがかわいくてかわいくて、
絶対復帰するつもりでいた職場に戻ることができませんでした。

当時も保育園に入園するのはとても大変でしたが
運よく第一希望の区立の保育園に決まっていたのに、です。
赤ちゃんを抱っこして、駅前で菓子折りを買い、
保育園にお詫びに伺いました。

正直に「赤ちゃんがかわいくて、今、離れることができません」
と、お話しするとわかってくださり、
入園は取り消しになりました。

家に帰り赤ちゃんを降ろし、緊張と長い距離を歩いた疲れで
私も隣に寝転んで、泣いてしまいました。
職場にも保育園にも申し訳ない気持ちで。

横にいた赤ちゃんが、心配そうに私の頭を撫でてくれました。
その時、長女は3ヶ月だったので、
撫でてくれたように私が錯覚しただけなのかもしれません。

赤ちゃんを育てているとき、
母親ってつくづく得だな~と思っていました。

我が家は子ども3人とも完全母乳なのですが、
おっぱいというのは無敵で、何ににも勝ります。

子どもたちは、お腹が空けばおっぱいを飲み、
眠くなればおっぱいを飲み
転んだといえばおっぱいを飲み、
全ておっぱいを飲むことで解決していました。

私自身も飲んでもらわなければ、
胸が張り大変なことになってしまうので
相思相愛の関係です。

主人がどんなに子どもたちをかわいがっても、
ママには、というよりおっぱいには敵わないのです。
私がお風呂に入っているときなど大騒ぎ
同じ親なのに、主人には申し訳ないな~と思っていました。

おっぱいを卒業してからも、
大好きなおかずを作ってくれるのも、
食べたいおやつを作ってくれるのもママなので、
どうしてもママの方が分がよいのです。

大学生、高校生、中学生になり、
私より背が高くなった子どもたちですが、
外から戻ると
「ママは?ママは?ママいないの?」と探します。(広い家ではないのに)

人間でも動物でも食事を与えてくれる人に
懐くのは自然の原理ですね。

先日の夜、中学校のときからのお友だちの、
誕生会の打ち合わせに外出していた大学4年の長女から
私の携帯に電話がかかってきました。
大きな声で
「ママ就職決まったよ!今、人事の人から電話があった!」
「おめでとう!本当によかったね。」といいながらも
(こんなときも、一番に連絡するのはママなんだ)
と、主人に申し訳なく思いました。

母親って本当に得だと思います。

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